きもちよくおきたあさ。ルーシュは、ともだちに会いにいこうと、ごきげんにしゅっぱつ!しかしその途中、さまざまな問題をかかえた動物たちと出会います。持ってきたものをあげてしまったりと優しいルーシュに、さいご待っているものは……?優しい気持ちを育むお話。
昨年2020年は、当たり前にあった日常が突然なくなってしまったような一年でした。
私自身は、そんな光景を目の当たりにして、自分の周りの人たちをもっと大切にしたい、と思う一年でした。でも、大切だからといって、四六時中一緒にはいられません。もしかしたら、自分のいないところで傷ついたりするかもしれない。あれ?でも、道ですれ違ったあの人や隣の席のあの人も、誰かの大切な人なんだろうな。うーん、どうしたら、一緒にいないときにも、大切な人を大切にできるかな?
あ、そうだ。みんながちょっとずつ他人に優しくなれば、めぐりめぐって、自分の大切な人も大切にできるんじゃないか。優しさのおふくわけ、みたいなものができるんじゃないか。とてつもなく、回りくどいかもしれませんが、そんな想いでこの絵本をつくりました。
そして、「ルーシュ」という、とてつもなく優しくお人よし(どうぶつよし?)な主人公が生まれました。
脇を固めるのは困ったり、慌てたり、問題のある動物たち。そしてルーシュの理解者「モコ」。陰から見守る雲。(探してください!)
楽しく描きました。ぜひ興味をもっていただければ嬉しいです。
動物を描くのがすきなので、動物園によく行きます。身近なペット以外で子どもから大人まで人気な動物はなんだろう?と考え、レッサーパンダを主人公に。本作の動物たちは、千葉市の動物園にいる子たちがモデルです。(風太くんがいたあの…!ときくと、わかる方も多いのでは)
出来ることが増えることに喜びを感じる生き物です。
イラストや絵本づくり、書籍などの編集、動画編集などなど。
絵は、ほんわかカワイイタッチが得意です。