のもときみやす

作・絵 のもときみやす

好奇心のかたまりであるクルックー(主人公)が、行く先々で様々な動物に出会い、不思議な生態や行動を、楽しく真似っ子しながら学んでいくお話です。
絵本を読む子供たちの興味や好奇心、真似してみたい気持ちをくすぐります。

ーーある晴れた暑い日、クルックーは近くの川へ水浴びに出かけました。川でプカプカ涼んでいると、ピューッと水を飛ばすテッポウウオくんに出会い、水の飛ばし方を真似してみたら、なかなか難しい。そのまま川を流れて海にたどり着くと、海の中から大きな岩と噴水が吹き出した! 大きな岩はと~っても大きなシロナガスクジラさんだった。クルックーは背中から塩を吹けるのかなぁ?クルックーは楽しく冒険をしながら、形や行動にも色んな意味があることを知っていくのでした。ーー



コンセプトは「まねること=まなぶこと」
小さな頃、例えば影絵で形を真似したり、動きや声を真似たり、ただ「まねっこ」するだけでワクワク楽しかった思い出があります。子供が親の真似をして、物事を覚えたり学んで成長していくように、学ぶの語源は「真似ぶ(まねぶ)=「真似る」にあるようです。
一方で、子供が真似ばかりすることをネガティブなイメージで捉えられることもあるようですが、子供が自ら真似する体験を通して想像力を豊かにし、積極的に「知」の欲求を高める一助になればと考えました。
そこで、シンプルな絵と構成の絵本という形式にすることで、親と一緒に見て真似しながら考えるきっかけを作り、「知」の欲求を刺激します。何より、親の真似から言葉や動きを学んだり、コミュニケーションをとりながら、絵本として「まねぶ」の入門書になることを願って作品を作りました。


絵本のメインキャラクター「クルックー」は、デザイン制作部門「オルクリエイション」のシンボルマークが作られたときに、ブログなどでPRを担当するキャラクターとして生まれました。正式名称は「オルクルックー」でしたが、略称「クルックー」が定着。みんなに覚えてもらえて、愛されるキャラクターに成長中!


野本公康(のもと きみやす)

静岡県出身。温暖な気候で県民性がのんびりだと称される地で、絵本はもとより図鑑にはまり、壁に落書きをする幼少期を経て、名古屋芸術大学美術学部デザイン学科でグラフィックデザインを学ぶ。卒業後は印刷会社のデザイン部門でロゴマークを中心としたブランディングやパッケージデザインを中心に日々奮闘中。日本タイポグラフィー協会ベストワークを受賞した自部門のロゴマークをキャクター化し、ついに絵本化!自分が小さい頃に熱中した図鑑や絵本、そして読める環境を与えてくれた地域への感謝と恩返しの気持ちを込めて、学んだデザインを絵本づくりに活かし、社会に還元していきます。